善福寺日乗

ある職業的散歩者の日記

Bob Dylan’s Dream

 誕生日にもらった友人からのメッセージで、大学に入学してから半世紀たったことに気づきました。

 18歳からの5年間を大学で過ごしましたが、なかでも教養学部キャンパスの一角に建つ学生寮での2年間はかけがえのないもので、いまなお寄木張りの床にひかれていた油の匂いや、天井裏に棲む鳩たちの身じろぐ気配、スチームパイプの温もりといった感覚がリアルに甦えってくる瞬間があります。

 そんなときに聴くのがこの曲です。

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 とくに最後のパラグラフは、年ごとに切なく響くようになってきました。今夜は愛猫を相手に安物のウヰスキーをやろうと思います。

  I wish, I wish, I wish in vain

  That we could sit simply in that room again

  Ten thousand dollars at the drop of a hat

  And I’d give it all gladly if our lives could be like that

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